奥三面遺跡群アチヤ平遺跡・環状配石と太陽暦


●日の出位置

環状配石の直径は約6メートルあり、外周を1年に仮定すると1日は5センチとな る。毎日5センチ大の石を並べていくことで日にちを特定できるが、朔望月を記録し ているとすると、そのようなことをしなくともだいたいの日を特定でき、実用的だった かもしれない。(No.15配石で多数の玉石が見つかっているのが興味深い--未確認) まず、春秋分・夏至・冬至の四節季で考えたが符合せず、後に、春秋分に関しては生活 上あまり意味をなさないと考える。
また、アチヤ平に立つと極めて特異な地形に気がつく。南東の樽山は、大きく日照時 間を変化させ、その斜面が赤経線とほぼ一致していることで特定の日(樽山斜面4/28、9/29)を境に劇的に日照時間が変わる。各位置の特定と計測は、下のパノラマ写真から行い、 日の出位置の計測は天文シュミレーションソフトで行った。
また、東の谷間に見える大朝日岳(谷の中央のやや左)が、当時の人たちにとって信仰上重要な存在であると 考えたが、それの日の出配置と立ち石の位置は一致せず、より日照時間が長くなる大朝 日岳右の谷間の位置で考えると一致する。






サークル状のカレンダー(真北を当時の冬至にして配置)と配石位置の関係

1年を円で表記した早見 アチヤ平の特定位置からの日の出時期を示した。これが立ち石の 位置に該当すると想定した。日にちは紀元前2000年当時の位置で算出した。








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